小高い山の白い岩肌一面に、無数の四角い穴が口を開けている。ほとんどは定規で線を引いたようにまっすぐ岩が切り取られている。
何とも不思議な光景だ。


写真＝横穴の数は２１９。地下には軍需工場建設の名残も
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/info/burari/images/PK2014090402100084_size0.jpg

　「百穴の名前はすでに江戸時代には使われていたようです。実際には現在２１９あります」。吉見町教委文化財係長の太田賢一さんは
話す。存在がよく知られていたため、明治時代、日本の考古学の黎明（れいめい）期に調査の対象となった。

　「（大森貝塚を発掘した）モース博士も２度訪れており、明治２０年には東大大学院生だった坪井正五郎氏が発掘調査を行いました。
ただ坪井氏は住居跡だと考えていたようですね」と太田さん。実際には古墳時代後期（６世紀後半から７世紀）の横穴式石室で、
この地方の豪族が埋葬されたようだ。

　「金環をはじめ、須恵器や鉄剣など多くが出土しています。ただ現代の調査のような厳密な記録は残っていません」と太田さんは話す。

　岩山は凝灰岩で軟らかく掘りやすく墓にされたとみられる。第２次世界大戦中には空襲を避けるため中島飛行機（戦前の航空機メーカー）
の地下軍需工場建設が進められた。直径３メートル、長さ１００メートルほどの穴が岩山の一番下に縦横に掘られている。この欄で紹介
した千葉県館山市の赤山地下壕跡と似ている。

　完成を待たずに終戦を迎えたが、この工事で明治の調査で２３７あった横穴の一部が壊され現在の数になったという。戦争のあおりを
受けずに済んだ下方の石室の一つでは天然記念物のヒカリゴケが緑色の光を放っていた。

　★吉見百穴　埼玉県吉見町北吉見３２４、東武線東松山駅からバス百穴入口下車徒歩５分。年中無休。入園料中学生以上３００円、
小学生２００円。未就学児無料。勾玉（まがたま）（白、黒、ピンク各３５０円）と埴輪（はにわ）作り（５００円）を連日開催。原則予約不要だが
大人数の団体は予約が望ましい。

◆ひとこと

　「不思議な感じのする場所ですね。歴史などを調べて行かれるといいのでは」と教育評論家の親野智可等さん。

●足を延ばせば…

地図　http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/info/burari/images/PK2014090402100085_size0.jpg

　★松山城跡　埼玉県吉見町南吉見城山、東武線東松山駅からバス百穴入口下車すぐ。

　比企丘陵に築かれた山城で、菅谷館跡、杉山城跡、小倉城跡とともに比企城館跡群として国指定史跡に。室町～戦国時代にかけ、
激しい争奪戦にさらされたが１６０１年廃城となった。

　★原爆の図・丸木美術館　埼玉県東松山市下唐子１４０１、東武線東松山駅からタクシーで１２分。レンタサイクルや市内循環バスあり。

　丸木位里、俊夫妻による原爆の図のほか、水俣の図、南京大虐殺の図などを展示。位里の母丸木スマの作品も。１３日～１１月１５日
に企画展ビキニ事件６０年展。入館料大人９００円、６０歳以上８００円、１８歳未満と中高生６００円、小学生４００円。原則月曜と年末年始
休館。

（※問い合わせ先省略。ソース元でご確認下さい）

ソース（東京新聞）　http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyoguide/info/burari/CK2014090402000194.html

昴の工場予定跡地か
しかし良いニュースだ

昔遠足で行ったけど、死体が置いてあるのかと思って、
びびりながら見学したっけ

こんなもんしかないダ埼玉ｗ
なーんもないダ埼玉ｗ

ガウディの作品かとオモタ

ヌバル工場作るのか期間工で行くから採用頼む

昔の特撮でロケに使ってたりしたな・・・国の史跡だったとは

ヒカリゴケかわゆす

行ったことあるけど百穴の前にある建物が邪魔

百穴温泉はワニだらけ